転職黄金世代と呼ばれる世代は、20代後半から30代前半と呼ばれています。
新卒からある程度の経験を積ねてきている世代なので、即戦力でもあり、今後会社の幹部候補になる年齢層。
まさに会社が欲しがるターゲットです。
そのため転職は35歳までと呼ばれてましたが、40歳を過ぎたら転職はしない方がいいのでしょうか?
40歳からの転職
転職は35歳まで?
いやいや、むしろ転職は40歳からの方が上手くいく確率が高いと言えるでしょう。
人気ブロガーちきりんさんの「未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる」という書籍の中でも40歳からの転職が上手くいくと書かれています。
ではなぜ転職は40歳からがいいのでしょうか?
40歳になれば、会社員として酸いも甘いも知っています。
ただ収入を上げるだけの転職が幸せで無いことも、人間関係なんてどこの会社に行っても摩擦があることなんて十分承知しています。
ですので、40歳からは「これから自分が生きていきたい生き方」に見あった会社選びが出来るのです。
実際に40代で転職した人
ここに2つの具体例を挙げてみます。
44歳大手勤務のシステムエンジニアHさん
Hさんは、大手SIerと呼ばれる企業でデータベース(以下DB)のスペシャリストとして活躍していました。
ですが、ここ数年はDBというよりもプロジェクトマネージャ的立場を任され、日々要件定義とかスケジュール管理とか顧客との打ち合わせといった業務ばかり。
どんどん得意なDBから離れていくことに疑問ばかり抱くようになったそうです。
そこで、知人が起こしたベンチャー企業への転職を決めました。
現在Hさんは社員数10人という小さい会社で1日中DBとサーバに囲まれて生活しているそうです。
収入は下がりましたが、自分のやりたい仕事が出来るし、小さな会社なので貢献できている実感が沸くので満足感は高いとのことでした。
41歳有名レストランのパティシエをしていた女性Sさんは、20代からずっとパティシエとして働いていたそうです。
都内でも有名なレストランのパティシエだったSさんは、ディナーのメニューに合わせたデザートを作るため、朝からメニュー決めをし、それに合わせた仕込みをして、デザートを作る過程まで全て1人で任されていたんだとか。
ディナーだけなのに毎日朝から晩まで働きづくめ。
結局出会いすらなく気付いたら40歳になってしまったそうです。
それが41歳でたまたま以前の職場仲間と再開し、そのままの流れで結婚。
で、結婚を期にパティシエという仕事をすっぱりと辞め、今は普通の事務職に転職したそうです。
回りからはせっかく身に付けた能力なのにもったいないと言われたそうですが、本人には全く未練がないんだとか。
収入もそこそこで、やりがいのある仕事だったけど、自分の時間を全て費やさなければならないような仕事をこのまま死ぬまで続けたくない!というのが最大の理由だったそうです。
このように40歳になったからこそ、選べる選択肢というのがあるということです。
男女とも平均年齢が80歳を超えている時代ですし、ご存じのように少子高齢化。
40代、50代の働き盛りの人材を求める企業も増えています。
転職は35歳までなんて自分の可能性を自ら狭めてはいけません。
40歳から仕事を変えて職を探す人はこれからもっと増えそうですね。
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