ハゲが唯一評価される職業がある!

若ハゲの苦しみは想像以上なんだ。

気にすることないよ!

なんていうやつに言いたい!

じゃお前もハゲてみろ!と。

ハゲが認知される職業

若ハゲに苦しみ、就職活動も失敗した。

そしてオレはニートになった。

夢も希望もない生活のはじまり。

毎日、毎日家のベランダから夜の街を眺めては、

自分の不幸を呪った。

だが、このままじゃいけない。

髪の毛に振り回されて人生棒にふっていいのか?

ハゲでも大丈夫、いやハゲが評価されるような仕事はないのか?

そう考えたとき、まっさきに思い付いたのは芸人だった。

オレが若いころのハゲ芸人といえば、

アホの坂田さんとか、海原 はるか・かなたさんとか、そのまんま東とか、モト冬樹とか、

彼らはハゲを売り物にして笑いをとっていた。

今ではハゲ芸人と言えばトレンディエンジェル。

そうハゲでも評価される、むしろハゲが華やかな世界で戦える。

それが芸人の世界。

そんな思いから芸人の座を志したこともあった。

だが、若ハゲでコンプレックスの塊だったオレはとにかく行動力がなかった。

芸人になるにしてもどうやってなったらいいかわからない。

芸人になるのに養成学校とかは入りたくない。

仕方なくチケットぴあだとかでオーディション情報を見つけて試しに受けては見るが、

ハゲを売り物にする勇気すらないやつのネタが受けるわけがない。

結局また居心地のいい実家に逆戻り。

またニートの日々が続くだけだった。

落語家

そんなオレを支えてくれたのは落語だった。

当時人気急上昇だったのはダウンタウン。

関西の芸人の勢いが最高潮になり、東京人はみんな関西の笑いに引き込まれていった。

だが、江戸の話芸、江戸の落語はそんなムーブメントにさらされない。

伝統があるんだ。

そう単なる中二病なんだよね。

オレはなけなしのバイト代を使って落語を見に行った。

落語家ってじいさんばっかww

もちろんハゲてるおじさんもいっぱいいる。

それでも人の前にたって、高座にあがり堂々と演じている。

落語家になろう。

そうすればハゲのコンプレックスからも解放される。

だけど、落語家になるには弟子入りしなければならない。

住み込みの弟子入り?

それがオレには無理だった。。。

若ハゲのオレはとにかく朝のシャンプーだけが命綱だったんだ。

シナシナな髪の毛は、一晩寝て起きると、とんでもない状態になっている。

オデコから浮き出た油にすがりつようにくっつき、

ありえないほどぺったんこになってしまう。

それをシャンプーで押し流し、ドライヤーという劇薬を投下して、

頭皮に空気を流し込みボリューム感をだす。

メレンゲのような状態で1日を過ごすんだ。

住み込みで弟子入りして、朝シャンプーさせてくれ?

そんなやつあっさり破門だろ。

落語家の道も閉ざされ、またニートの道に戻っていく。

若ハゲが起こすスパイラルの恐ろしさを痛感することになった。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です