SES・派遣系のIT会社は「悪」なのでしょうか?
「中抜き」だとか「ピンハネ」だとか「人売り」のように何かと批判されることも多いSES・派遣系のIT企業ですが、実態はどうなのか?
派遣会社は「中抜き」とか「ピンハネ」とか批判されることも多いけど、その会社の存在で幸せに暮らしている人たちもイッパイいるのも現実なワケで。
むしろ派遣会社があるおかげ仕事にありつけている人も数多くいるのです。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) November 14, 2021
元SES・派遣系会社の役員を勤めていた立場から、SES・派遣系IT企業のリアルをご紹介します。
目次
SES・派遣系の会社は悪なのか?
世の中のIT会社はほとんどSES・派遣系会社
「SESしかやってない会社はイヤだ!」
いやいや何を言ってるんですか?
世の中のIT会社なんてほとんどSES・派遣系の会社ですよ!
「もうそろそろSESばっかりやってる会社から離れたい」という意見もわからなくないんですが、世のIT企業ってほぼほぼSES系の会社だよ。
実際に自分ところだけで完結できる会社なんてほとんどない。
SESがイヤならITから離れた方がイイかもしれない。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) November 14, 2021
※SESって何?という方はコチラの記事をご覧ください。
SESエンジニアってぶっちゃけどうなの?【給料・待遇など徹底解説】試しにリクナビとかen転職とかで、ITエンジニアなどで検索してみてください。
トップページに表示されるのは、ほとんどSES・派遣系会社ですからw
V〇Nとかテクノ〇〇とかア〇コとかフォー〇ムとか、大手のSES・派遣系の会社がズラッと並びます。
たまに聞いたことないような横文字の会社が表示されますが、これらの会社もほぼ確実にSES・派遣を生業にしている会社です。
自社製品で完結している一部の会社を除き、IT会社の大半はSES・派遣をメインの売り上げにしている会社なのです。
なぜSES・派遣系会社が多いのか?
なぜIT会社の多くはSES・派遣系をメインに経営しているのか?
その理由はこちらです。
- 需要と供給がマッチしている
- 経営が楽
- 自社開発はリスクが高い
需要と供給がマッチしている
IT業界はとにかく人材不足です。
大手SIerは、大規模案件を受注したり開発する時に大量のエンジニアが必要になりますが、自社のエンジニアだけで賄えるはずがありません。
そこで、他社からエンジニアを調達する。開発が完了したらエンジニアをリリースし次の開発案件に備える。
この仕組みで日本のシステム開発は成り立っています。
SES・派遣系の会社は、エンジニアを抱えておいて外注先に送り込むだけで経営が成立するのです。
経営が楽
ホリエモンこと堀江貴文氏がLivedoor時代「派遣は手抜き」という発言をしていましたが、SES・派遣は経営陣からすれば楽に安定した売り上げを作ることができるのです。
採用した社員が現場に出てさえくれていれば、毎月確実に売り上げが立ちますし、利益率は高くありませんが安定した利益が出ますので、あまり特別なコトをする必要がありません。
もちろんエンジニア不足の世の中ですので採用にはいろんな苦悩が付きまといますが、特別な技術や知恵が必要ないのがSES・派遣系のメリットなのです。
自社開発はリスクが高い
SES・派遣系の会社も自社でソフトウェアを開発したり、自社ブランドの製品で売り上げが立てばこれほどいいことはありません。
自社開発製品は当然利益率も高くなりますので、SES・派遣系よりも大きなビジネスになります。
ですが、自社開発は当たればいいですが、なかなか安定した売り上げにはつながりません。
受託開発にしても、瑕疵担保責任などがありますので、メリットよりもリスクの方が高くなってしまいます。
ですので、多くの会社は安定した売り上げが立ち、リスクも低く、経営的に安定稼働が出来るSES・派遣系のビジネスを続けるのです。
ピカタロウ
SES・派遣系のビジネスは決して悪ではありません。
むしろこれらをメインに経営することにより経営基盤は安定しますので、SES・派遣系を頭から批判するのはあまり得策ではないと思います。
SES・派遣系会社との付き合い方
フリーランスエンジニアになってみるとわかりますが、SES・派遣系の会社はとても貴重な存在です。
フリーランスになったばかりの頃は、得意先もありませんし、そもそも多くの大手SIer会社は個人事業主とは直接契約してくれません。
SES・派遣系の会社があるおかげでフリーランスエンジニアも安心して仕事ができるのです。
ピカタロウ
自分はいつフリーランスエンジニアに転身してもいいように、レバテックフリーランスに登録しています。
定期的に案件情報の連絡をくれるのでとても重宝しています。
SES・派遣系の会社にいれば、自分の配属先は会社が見つけてきてくれますので、エンジニアも仕事に困ることはありません。
もし、自分の給料が気に入らないのであれば、還元率の高い会社に転職すればそれだけ実入りはよくなります。
SES・派遣系の会社の方が、仕事上のプレッシャーも低く気楽に働けるメリットもありますので、むしろSES・派遣系会社に好んで勤務している人も少なくないはずです。
まとめ
決してSES・派遣系の会社は「悪」ではありません。
中抜きなどと言われますが、会社はそれだけの活動をしていますので、売り上げの数パーセントを会社が得るのは当然の話です。
SES・派遣系の会社があってエンジニアも仕事にありつける。
お互いwin-winの関係とも言えますので、派遣系の会社は決して悪ではないと考えます。
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