【IT業界は本当に狭い】会社を辞める時はケンカ別れをしないこと

IT業界にもう20年近くいますが、つくづく思うのはこの業界狭いなぁということ。

転職サイトを見るとIT関連の会社なんて星の数ほど出てくるのに、なぜかどこかで繋がっている。

全く関係ないように見える会社でもいろんなところでリンクしているものなのです。

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IT業界は狭い

偶然会った人たちの話

まずこの業界で最初に遭遇したのがAさん。

Aさんはとあるプロジェクトの担当者でしたが、そのプロジェクトからAさんの会社自体が撤退することになった。

そこで、そのプロジェクトの後任として入ったのが私。

Aさんとは2か月くらい一緒に仕事し、引継ぎをしてもらった。

Aさんとは必ず一緒にランチに行くほど距離感は近い間柄でした。

そのプロジェクトは1年くらいでなんとか収束し、私は別のプロジェクトへと移動した。

その新しいプロジェクトに配属された週に、対面のお客様側チームとの顔合わせが実施された。

そのお客様チームの担当者だったのがなんとAさん

約1年ぶりの再会となりましたが、まさか同じプロジェクトで一緒になるとは。。。

 

次の偶然は現在同じプロジェクトで一緒に働いているBさん。

私1年前に会社に辞表を叩きつけたんですが、その時懇意にしていただいたお客様がいくつか会社を紹介してくれたんです。

今日会社に辞表を提出してみた

中でも熱心にお声掛けいただいた会社がありました。

その会社は社員数50名くらいなのかなぁ。。

社員への給与還元率の高さが売りの会社で、給料は絶対上がりますよ!ぜひわが社へ来てください!

と有難いお言葉をいただいたんですが、ご縁がなくその会社に入社することはありませんでした。

そして半年程度経過し、新たなプロジェクトへの参画が決まる。

そのプロジェクトで一緒に働くメンバーの一人が、なんと熱心にお誘いいただいた会社の社員。

社員数50人程度の会社の社員が、なんでピンポイントで同じプロジェクトにいるんだw

偶然過ぎて笑いが止まらない。

 

次に偶然会ったのはCさん。

これは以前中途採用の面接官をしていた頃の話。

中途採用にエントリーしてきたCさんの履歴書の写真を見ると、なんか見たことあるような・・・

続けて職務経歴書の内容を見たら、やっぱりそうだ。

数年前に同じプロジェクトの横のチームで働いていた人だ。

自分は設計構築チームでCさんはうちらが作ったシステムの運用保守チーム。

構築が終わったら運用設計をし、いつも引継ぎを実施してたメンバー。

そんな人が数ある会社の中から自分の会社にエントリーしてきて、採用面接をするとは。

結局彼は中途で入社し、偶然にも同じ会社の同僚になってしまった。

 

最後に紹介するのはDくん

なぜDだけ「くん」で呼ぶかというと・・・

Dくんは同じ会社の同僚というか部下なのです。

数年前あるプロジェクトに参画した際、キックオフをしようとメールでスケジュールを決めることになった。

相手側(お客様)からメールをいただいたんですが、数名のメールアドレスの中に見覚えのある名前が。。。

Dくんの名前と同じだったのです。

自分が請け負っているプロジェクトのお客様担当者がなんとDくんだったのです。

慌ててLINEでDくんに確認したところ、間違いなくDくんが担当しているプロジェクトだということが判明。

普段は部下のDくんが、このプロジェクトが終わるまではお客様になってしまう。

それからしばらくはDくんのことをD様と呼ばなくてはならず、上下が逆転したとてもやりにくいプロジェクトでした。

IT業界は狭いから厳重注意

これ以外にも以前同じプロジェクトだった、同じ会社だった、そんな経験はまだまだあります。

IT業界はホント狭いんです。

なぜこれだけ偶然が続くのか?

考えてみれば偶然ってほどでもないんですね。

IT業界も中身は建築のゼネコンみたいなもの。

大手SIerが大規模案件を受注し、中小のSES、派遣会社がそのおこぼれを受注していく。

なので中小のIT会社は星の数ほどありますが、結局はいくつかの大手SIer案件に集約されていく。

さらに同じプロジェクトで働いていたということは、同じようなキャリア、スキルを持っているから同じような案件に集約されていく。

だからどんなプロジェクトに移籍しても、どんな会社に転職しても、同じようなメンバーと顔合わせする確率は想像以上に高いんです。

ですので、IT業界で長く働いていくのであれば、決してケンカ別れをしてはイケません。

同じプロジェクトのメンバーとモメてはイケません。

いつかどこかで繋がる可能性が非常に高い。

常に良好な人間関係を保っておかないと、後々面倒なことになるんです。

今の会社給料安すぎ!転職してやるわ!

と転職したのに、転職後に元居た会社のプロジェクトに配属されるなんてシャレにならない事態だってあるんです。

この業界で転職する時は、波風立てずの穏やかに移籍するよう心掛けましょ。

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