IT業界で長く働くために大事なことはバカを相手にしないこと

IT業界はまだまだ伸びしろのある業界ですし、仕事の量も半端ない。

いくらでも案件はあるし、ある程度のスキルを持った人間ならしばらく仕事にあぶれることはない。

ただその分、変な人も多く特殊な人材の巣窟だったりします。

そんな業界で長く働き続けるためには、バカとガチで向き合わないことです

IT業界で長く働くために

ダメな人たち

先日、以前勤めていた会社の部下と飲みに行く機会があった。

風のうわさにその部下も会社を辞めるという情報を聞き、近況報告なども兼ねての飲み会だった。

その部下とは会社在籍中はよく飲みに行った。

時には終電なくなるまで飲み続け、家に泊まらせてあげたこともあった。

だが、ある時からその部下との関係がギクシャクし始めた。

それは、とあるプロジェクトに一緒に参画した時からだった。

彼とは同じ会社だったけど、プロジェクトは離れていたため、一緒に同じプロジェクトに参画するの初めてだった。

仲の良い部下と一緒に仕事ができるということで、お互い最初はテンションが上がっていた。

ところが、実際に彼の仕事ぶりを目の前にすると・・・

え?こんな感じなの?こんなにミスばっかり?てか言われたことしか・・いや言われたこともまともにできないの?

結構困ったちゃんだったことに始めて気付いたのだ

しかし、可愛い部下だからそんなにきつく咎めることはなかった。

最初のうちは十分フォローできる範囲だったし・・・。

だけど、そのうち業務は激しさを増してくる。

もう、人のことなんて構ってられない。

自分のことだけでも手一杯のパンパン状態。

だから、ある程度のことは部下にお願いし、自分はスケジュール管理と課題管理を中心にして、それ以外のパンパンな業務をとにかくこなしていった。

そんなある日、事故が起こる。

彼が担当していたプロジェクトで、重大な事故を起こしてしまったのだ。

事態は急を要する緊急事態。

なんとかリカバリは成功し、事なきを得たがその後の追及と分析に関しては膨大な時間を要求された。

もちろん無償での工数なので、管理をしていた自分らはサービス残業で対応するしかなかった。

事故を引き起こした彼は深く反省していたのだが、その後彼のミスは止まるところを知らなかった

何度も何度も細かいミスを起こし続け、ついにはプロジェクトの発注側から人員交代の要求まで出るようになった。

一応経験は豊富な彼。

もし、ここで人員交代となってしまうと会社からの評価もダダ下がりになってしまう。

だからなんとか継続してもらうようお願いし、関係各所に頭を下げて回った。

すると継続するのはいいが、もう彼の仕事は信用できない。

継続するのなら、彼の仕事には二重で管理をつけてくださいとのこと

つまりは、彼が今まで行っていた作業にすべて管理者を帯同させろとのお達し。

これは、単純に工数が倍増することを意味する。

でもやるしかなかった。

彼を守るため、会社の信用を守るため、必死にチームみんなで彼をフォローした。

時にはミスが続く彼を叱咤したときもあった。

強く叱ったこともあったと記憶している。

すると、だんだんと彼は私から距離をおくようになった。

そして、1年もすると一緒に飲みに行くこともなくなった。

2年後プロジェクトは終焉し、私たちはまた離れ離れのプロジェクトにつくことになった。

あれから5年以上の年月が経ち、何年かぶりにお互い会社を離れる立場で飲みに行くことになったのだ。

執着・粘着

お酒を飲み始め、酔いが回り始めると彼は本音を語りだした。

一緒にプロジェクトに参画していた当時、彼は私に対して強い嫌悪感を覚えるようになったんだそうだ。

自身の仕事ぶりをバカにされたように思い、もうこんなやつとは一生仕事をしたくない。

この世から消えてなくなれ!

と、まで思っていたらしい。

そして、その当時の思いを吐露し始め、仮にも上司だった私を罵倒し始めた。

面倒くさいのでホイホイと交わし、そのうちまた穏やかな話題に切り替えていったが、あのけんか腰のきつい表情はしっかりと脳に焼き付いている。

お前は、自分が犯したミスを全然反省してないのか?

お前のせいでどれだけの人に迷惑かけたか覚えてないのか?

お前のためにオレだけでなく、関係者がどれだけ頭を下げたか知らないのか?

自分のミスは棚に上げ、すべてを他人の責任にするその態度に心から失望し、あきれ果ててしまった。

まずい酒だった。

ここ数年で一番まずい酒を飲まされた。

本当に不愉快な時間だった。

無理に絡まない

今回、久しぶりに声をかけたのは私の方だ。

まさかそこまであの当時の思いが根強いなんて思ってもいなかったからね。

でも、やっぱりそうなんだ。

バカとは無理してからんではいけないということ。

話の通じないよくわからない人種とは深く関わってはいけないということを。

IT業界は、腕に自信のある達人レベルは山ほどいる。

だけど、そんな奴らはまず例外なくコミュニケーション能力が著しく低い。

そんな奴らとガチで絡むから、IT業界の人間は精神的に病む人が多いのだ。

無理をしてはいけません。

IT業界で長く働くためには、バカとは本気で付き合わない。

バカとはまともに会話しない。

これが一番大事なスキルだと、今一度再認識させてもらった。