転職先から内定をもらった後、入社前にここだけは確認しておきたいということがあります。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180502-00020576-forbes-bus_all
こちらの記事に10の確認項目がありますが、本当に必要なのか?何が必要なのか?これだけで足りるのか?入社前に確認しておきたい事柄を細かく見ていきましょう。
目次
入社承諾前に確認すべき事項
1. 勤務地はどこか?
これは確実に聞いておきたいことなんですが、特にシステムエンジニアの場合は重要です。
会社での勤務なのか?客先常駐なのか?で大きく会社の内情が異なります。
客先常駐を指示されたらその会社は派遣型に会社の舵を切っています。
一方自社勤務を指示された場合は、会社内での請負や自社での開発で売り上げを上げている会社です。
自分がどんな会社に入りたいのか?勤務地である程度わかりますので確実に確認しておきましょう。
あとは転勤に関してもよく聞いておくべきです。
私の兄は、元々所属していた会社が転勤が多かったため、転勤がほぼ無いと言われた会社に転職しました。
ところが転職後、3年もたたずに転勤を命じられしかも単身赴任。
これじゃ転職した意味がありません。
ただ大手、もしくは大企業の子会社に入社した場合、転勤の事情は入社後に大きく変わる可能性があります。
業績不振により合併や吸収などがあった場合、転勤の可能性は高くなります。
その辺りも踏まえて転職先は選んだ方がイイです。
2. 自分の上司は誰か?(入社に同意する前に必ず上司と会っておくこと!)
入社前に上司に会っておきたい、確かにその通りです。
面接に上司が出ないことはよくある話。
また入社決定後に部署が変わったり組織が変わることもあるでしょう。
ですので、出来れば面接で会っていないようでしたら一度会う機会を設けてもらうとイイです。
私の場合入社前に食事会を開いていただき、上司に会いしっかりと話をさせてもらったのでその辺は安心できました。
3. 労働時間は?
これは面接でしっかり確認出来ているでしょう。
ですが、実際に入社してみたらちょっと違っていたというのはよくある話。
出社時間、退社時間、平均残業時間、ここは確実に詰めておきましょう。
最近はサマータイムを採用していたり、始業時間はフレックスを採用しているという事もありますので、事前にわかることは聞いておきましょう。
4. その仕事の責務は?
管理職採用なのか?一般社員としての採用なのか?
自分の職責は何なのか?
これを聞いておかないと、入社後大きなプレッシャーに押しつぶされることもあるでしょう。
キャリア転職の場合、ある程度の即戦力と見越して採用されます。
ですが、会社の仕事ってその会社独特の文化があるもの。
それを理解し、自分のモノにするまでは最低でも3か月程度はかかるのが当たり前。
なのに入社直後からすべてを任せて丸投げされたらたまったもんじゃありません。
ですので責務は簡単でもいいので確認しておくべきです。
5. 給与の支給タイミングは?
何日締めの何日払い。
これは事前に把握しておきましょう。
前の会社は月末締めの翌月15日払いだったのが、次の会社では25日払いとなると10日間のブランクが出来てしまいます。
そこにカードの支払いが集中していたりすると家計が一度破綻します。
あとは賞与の支払い時期、及びある程度の金額も聞いておいてください。
賞与が年収に含まれているのに賞与が業績により変動、支払われないケースもあるだと年収の上限が大きくなりすぎてしまいます。
お金は一番大事ですので、納得するまで入社してはいけません。
6. 自分が担当する内外の顧客は誰?
これはどうでしょう?
別に必要ないんじゃないですかね?てか教えてくれるんでしょうか?
入社前に顧客情報を教えてくれるような会社ってむしろ危険な気がします。
社内の内部情報を漏洩することになりますので、教えてくれない企業が大半でしょうからあえて聞く必要はないですね。
7. 勤務時間外にも連絡がつく状態にする必要があるか?
管理職としての採用の場合、ある程度勤務時間以外にも縛られるようになるでしょう。
会社から携帯電話を貸与されたら勤務時間外も連絡が来るのは当たり前。
ただ管理職採用でない場合は、どの程度の頻度なのかは確実に聞いておいてください。
あまりにも拘束時間が多いのであれば、労働時間として計算してもらう必要もありますし、労基法違反の可能性も出てきますので。
8. 固定給の場合、1日の勤務時間は?
最近はある程度の残業時間を含んだ固定給という会社が多くなっているようです。
予め募集時の年収には、月30時間の残業代を含むと記載されているケースが多いようです。
固定給にすると給与計算の手間が少なくなり、総務側のリソースを削減することが出来るのも理由なのでしょう。
残業時間の計算方法は会社によって大きく異なりますので、勤務時間はしっかりと確認しておく必要があります。
9. 自分の就くポジションの典型的なキャリアパスは?
ポジションに関しては多くの会社で面接時にそこそこ指定してくれます。
あなたが入社する場合、主任待遇となりますのでまずはここからスタートしてください。
ですが、大抵そこまでなんですね。
その後、3年の間に課長職まで昇進してもらい、将来的には部長という立場で活躍してほしい。
というような具体的なキャリアパスを示してくれる会社があれば、ぜひその会社を選ぶべきです。
私も多くの会社の面接に行きましたが、具体的なキャリアパスを示してくれる会社はほぼ皆無でした。
ですが、最終的に入社を決めた会社は社長さん自らがキャリアパスを具体的に示してくれ、書面で発行してくれました。
本当に自分を必要としてくれている、こんなキャリアを歩みたいという気持ちになれる会社。
そんな会社こそ転職に適した会社です。
10. 最初の3~6か月間で達成すべきことは?
これは4でも話しましたが、最初の3~6か月間なんて成果が出せるような時期ではありません。
まだ慣らし運転からようやくアクセルを踏み込む準備ができた時期。
逆にこの時点で評価されてしまうと、期待された成果を達成することは出来ず悪い評価しか得られません。
なのであまり最初の半年の成果を確認する必要はないと思われます。
むしろ最初の半年くらいは長い目で見てもらいたいという確約を貰っておいた方がイイ。
そんな会社でないと長くい続けることは出来ませんので。
その他に聞いておくべきこと
制度についてはしっかり聞いておきましょう。
一番大事なのは副業は問題ないのか?ということ。
今の時代副業が出来ない会社ならサラリーマンを続ける意味がなくなります。
副業が就業規則で許可されているか?事前に確認しておいて下さい。
あとは退職金制度はあるのか?
退職金制度ってすべての会社で採用されている訳ではなく、大企業でも採用していない会社もあります。
退職金制度は、会社側が恩給的に採用する制度なので必須ではありません。
あるとないとでは大きく異なりますので、これも事前に確認しておきましょう。
まとめ
入社前の確認事項をキッチリ詰めておくことは、入社後のトラブルを避けるためにも重要な行為です。
これを聞くことで内定が取り消されたり、評価に反映するなんてことはありません。
恥ずかしがらずに聞けることは聞いておく、詰められることは詰めておく。
逆に確実に詰められる会社でないと入社後確実に揉めることになるでしょう。