40代「勝ち組エンジニア」と「負け組エンジニア」【格差がつく理由】

先日、40代後半もうすぐ50代のエンジニアがあるプロジェクトから契約を切られてしまいました。

今、どこの業界もコロナの影響で業績自体が厳しい状況ですので、余剰になっている人材は真っ先に整理されてしまいます。

なぜ40代のエンジニアはアッサリと契約を切られてしまったのか?

40代で「勝ち組エンジニア」と「負け組エンジニア」に分かれてしまう理由を解説してみます。

40代のエンジニアの格差

勝ち組と負け組の区別

まず話を進めるために「勝ち組エンジニア」と「負け組エンジニア」の区別を明確にしておきます。

  • 年収500万円以上・・・勝ち組エンジニア
  • 年収500万円以下・・・負け組エンジニア

ピカタロウ

負け組とは言ってもエンジニアなら年収400万円くらいは誰でも稼げますので恵まれた業種ではあるんですけどね。

売れっ子のエンジニアなら年収1千万円は軽くクリアできる業界ですので、40代で年収500万円以下というのはちょっと厳しい立場になってしまいます。

なぜ40代で負け組エンジニアに落ちてしまうのか?

40代で負け組エンジニアになってしまう理由は、大抵以下の条件にマッチしてしまっているからです。

  1. スキルアップしていない
  2. マネジメントから逃げている
  3. 転職を繰り返してしまう

こちらを掘り下げてみます。

1.スキルアップしていない

40代ですぐにプロジェクトから契約を切られてしまうのは、「この人いなくなると困る」と思ってもらえない人です。

期待しているようなスキルを発揮できないから真っ先にリリースの対象になってしまうのです。

エンジニアは年代によって求められるスキル要素が異なります。

20代前半で経験が浅いエンジニアには高いレベルは求められませんが、40代のエンジニアともなればクライアントもそれなりのレベルを求めてきます。

なぜ負け組エンジニアはスキルアップできなかったのか?

それは以下の3つです。

  • 自主的に学習しなかった
  • 資格取得をしなかった
  • 高いレベルのプロジェクトを避けてきた

将来を見据えずに目の前の仕事だけを淡々とこなすだけでは、エンジニアとしての価値は上がらず当然自分の給料も上がりません

エンジニアとして高い価値を得るためには、常に自主学習を欠かさず高いレベルのプロジェクトで経験を積み上げる必要があるのです。

ドラゴンクエストでずっとスライムばかり倒していてはレベルが上がらないのと同じことです。

2.マネジメントから逃げている

40代になるとエンジニアとしてのスキルだけでなく、チームを統率するマネジメントスキルも同時に求められます

イヤ自分はあくまでもプログラマだから・・・

と逃げたい気持ちも理解できますが、コード書くだけなら若くて安い人で十分だしオフショアしちゃえばいいだけです。

だからこそ40代エンジニアがマネジメントから逃げていたら給料は上がらないのです!

ピカタロウ

勘違いしないで欲しいのは、管理職になれ!というコトではありません。

中には管理職になっちゃうと現場でスキルを磨けなくなる場合もありますので。

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ある程度のマネジメントスキルがない40代エンジニアは、市場価値もかなり低くなってしまいます。

3.転職を繰り返してしまう

システムエンジニアに転職回数はそれほど関係ありません。

良い条件のオファーがあるならば、ドンドン会社を変えても全く問題ありません。

ですが、すぐにブラック企業だ!と逃げ出して、経験を積まずに転職を繰り返してしまうと負け組エンジニアに陥ってしまいます

ピカタロウ

自分は採用側の立場も経験してますが、転職回数が多い人でも会社側からスカウトがかかるような人材でないと厳しいなと感じます。

人間関係で疲弊してしまうのかもしれませんが、あまり短絡的に転職を繰り返してしまうと、いたずらに自分の価値を下げるだけです。

40代負け組エンジニアにならないためには?

40代で負け組エンジニアにならないためには、前述した3つを実践すればイイんですが、40代になってから始めてもすでに手遅れです

理想とすれば・・・

  • 20代でスキルを積み上げる
  • 30代で高いレベルのプロジェクトで経験を積み上げる
  • 40代でスキルと経験をベースにマネジメント能力を引き上げる

最低でも30代から少しずつ積み上げていかないと、将来負け組エンジニアになってしまう危険が高まります。

ピカタロウ

40代のエンジニアがホイホイ契約を切られる姿を見るたびに悲しい思いをしています。

彼らにも家族があるんだろうに・・・

でも、厳しい言い方かもしれませんが、自分が怠けてしまったのが原因なのは否定できない事実です。

負け組エンジニアにならないためにも、日々少しずつスキルと経験を積み上げていきましょう。