なぜ面接官がこの質問をしているのか?を理解しないとダメです【転職面接の秘訣】

転職の合否を左右するのは、何をおいても面接です

もちろんある程度の経歴を証明する履歴書・職務経歴書ありきなのは間違いありませんが、経歴では表せない人柄・コミュニケーション能力などを判断するのが面接。

新入社員の入社のように長い時間を割くことができない中途採用は、この面接にすべてが掛かっているといってもいいんです。

ぶっちゃけ適性検査なんかほとんど意味を成しません。

この中途採用の面接で最も意識してほしいのが、面接官がなぜこの質問をしているのか?

コレを事前に理解して面接に臨むかどうかで結果は大きく違ってくるはずです。

面接官の質問内容を意識する理由

ピカタロウ

40代で転職したピカタロウです。

数々の会社の面接を受け内定までたどり着いた経験と、実際に採用側の面接官をしている立場から「面接の秘訣」のようなものをお伝えしてみます。

回答をテンプレ化しても意味がない

中途採用の面接では、いくつか必ず聞かれる内容が存在します。

  • 転職活動を始めたキッカケ
  • 会社を辞めようと思ったキッカケ
  • 弊社に期待すること
  • 志望動機
  • 今後のスキルマップ
  • 残業などの耐性
  • 健康状態

必ず聞かれる質問があるんだから回答もテンプレート化してしまい、当たり障りのない回答をしておけば面接は簡単に受かるよ

という指導やアドバイスをする人もいるようですが・・・

コレ全く逆効果なので信じない方がいいです

テンプレ化ってどんなものなのか?

例えば志望動機はなんですか?という質問に対して・・・

御社の経営方針を拝見し、自分の考えと一致したためです。

御社のような社風であれば、自分の前職での経験が活かせると思い応募いたしました。

こんな感じのありきたりの回答ですねw

実際に面接官をやっていますが、どんな会社の面接官でもこんなテンプレ化された回答をする応募者を高く評価する会社はないはずです。

おそらくそんなアドバイスをする人は、本気で転職活動をした実績のない方々だと思いますね。

なぜテンプレ化された回答は評価されないのか?

それは面接官が求めている回答と食い違っているからなのです

面接官が求めているモノ

面接官は中途採用の面接で何を知りたいのか?

  • 経歴書では見えないコト
  • 仕事の適正
  • 人柄
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント能力
  • 受け答えの正確性
  • 集中力
  • 対応能力

こんなことを知るために面接をしているんです。

そのため、必ず聞かれる質問に対するテンプレート化の回答は参考程度に聞き流すだけです。

一番大事なのは、イレギュラーな質問とか、ちょっと突っ込んだ質問に対する対応能力を試したいのです

例えばこんな感じです。

前職では5年ほどこのプロジェクトに従事しているようですが、仕事を進める中で一番苦しかった経験はございますか?

このような質問に対して、どんな回答をできるか?を求めているんです。

この質問の一番キモになる部分は「一番苦しかった経験」です。

一番苦しかった経験を尋ねているのに、当時のプロジェクトの経験をイチから話し出したり、聞いてもない実績を自慢したり・・・

つまり聞いていることに対して明確に回答できるかどうか?

こんなスキルを面接で確認しているということです。

ですので、上記の質問に対するベターな回答はこんな感じ。

プロジェクトメンバーが突然数名抜けてしまい、遅延をカバーするために少ないメンバーで毎日残業していたことが一番苦しい経験でした。

これなら聞いている質問に対するドンピシャの回答ができています。

ですが、もっと深堀するなら・・・

プロジェクトメンバーが突然数名抜けてしまい、遅延をカバーするために少ないメンバーで毎日残業していたことが一番苦しい経験でした。

ですが、その時の経験がその後の要員管理やスケジュール管理にとても活かされました

このように苦しい失敗した経験から得ることができた事を付け加えればベストです。

当然次に来るであろう面接官の質問を先読みして回答ができるようであれば、たいていの会社の面接は通るはずです。

内定を連発するために必要なのは?

中途採用の面接は、新卒採用の面接とは別物と考えて臨むべきです

新卒採用で重要なのは、際立った個性よりも安定した同調力です。

コレがいいのかどうかはわかりませんが、みんなが同じスーツを着て、みんなが同じ髪型で就職面接を受ける。

これこそが日本社会の新卒採用です。

ですが、中途採用の場合は、ありきたりのテンプレートは求められていません。

中途採用に求められるのは、あくまでも即戦力であり、会社の未来を担える人材です

面接官の質問に対しておきまりの返ししかできないような人は、とても即戦力にはなり得ません。

転職活動で、内定を連発させたいのであれば、面接官が聞きたいことそして中途採用に求められていることを理解して面接に臨むべきなのです

付け焼刃のテンプレートなんて絶対に通用しないと思った方がイイでしょう。