数ある転職理由の中で成功に結び付くのは3つしかないという真実

「条件は、今よりいい会社。以上」

某転職紹介会社のキャッチコピーですが、逆に言えば転職希望者は今よりいい会社の条件を探し求めています。

  • 年収なのか?
  • 将来性なのか?
  • 企業の安定性なのか?
  • 働きやすさなのか?
  • 希望の職種なのか?
  • 人間関係なのか?

そんな数ある転職理由の中で、成功につながるものは3つしかありません

なぜその3つの理由で転職するれば成功しやすいのでしょうか?

成功に結び付く3つの転職理由

3つの理由とは?

成功につながるのは以下の3つの理由です。

  1. 回避
  2. 職種
  3. お金

さらに、この3つは上から順に成功確率が高くなります。

つまり成功確率が高くなるのは、回避 > 職種 >お金の順番と考えてください。

1つずつ理由を解説してみましょう。

1.お金

まずは一番下のお金から見ていきましょう。

なんと言っても転職の大きな理由はお金でしょう。

転職面接の際に転職理由はお金です!というのが気が引けるかもしれませんが、一番明確なモチベーションなのは間違いありません。転職するといろいろと思い描いていた理想とは食い違います。

条件が違ったり、業務の内容が違ったり、福利厚生面が思い通りでなかったり、わかってはいたけど入社して半年は有給休暇がなかったり、人間関係が微妙だったり。

ですが、ある程度自分が満足するサラリーを貰えればそんな不満も解消できるものです。

だからこそ、転職の最大の理由はお金!と自分の中で割り切っている人の方が転職は上手くいくのです。

お金も理由の一つのようなあいまいなモチベーションだと、転職後のモヤモヤに抵抗できないのです。

とはいえ、お金だけの理由というのは上述した3つの中では一番低い。

というのも、転職後自分が思い描いたサラリーになるケースの方が少ないから。

ボーナスが2回支給されるはずなのに、業績不振で1回は寸志程度だったとか、実は契約社員としての採用だったとか、入社後に思ったように給与が上がらないとか。

そんな理由で数年勤めたあと、すぐに転職しちゃう人も多いのです。

お金だけの場合、会社に対する帰属意識や会社のためにという気持ちが少ないこともあるため、今回挙げた3つの理由の中では最も低くなります

2.職種

2番目の理由は職種です。

この仕事がやりたい!

こんな職業に就きたい!

というモチベーションでの転職は、成功確率を大きく高めます。

パターンとしては憧れ系の仕事。

デザイナーになりたい!

パティシエになりたい!

プログラマになりたい!

ゲーム開発をやりたい!

アナウンサーになりたい!

本気でなりたい、やっぱり夢を諦められない!という強い思いで転職した人は長続きします。

システムエンジニアの世界でも20代前半で、なんとなくこの業界に入った人は、あっという間に辞めてしまいがちですが、30前後で絶対IT業界で働く!という強い思いの人は長続きするものです。

しかも転職なので成功するんです

子供のころからの夢を追って、最初に選んだ職業が例えばデザイナーだとします。

ですが、デザイナー業界だって下積みがあり、当初は安い賃金でこき使われるでしょう。

あまり若いうちからそんな業界に入ると、思い描いた夢と現実に打ちのめされ挫折してしまうのです。

だから転職の方が理想と現実のギャップをわかっているので成功しやすい。

そして逆パターンもあり得ます。

もうシステムエンジニアはこりごりとか営業なんてうんざり。

これから先の人生、自分がやりたい仕事がしたい。

収入は二の次だ!

と割り切れた人は、転職で成功できます。

とはいえ、転職とは言え理想と現実のギャップの違いについていけず辞めちゃう人もいます。

ですので3つの理由の中では中間くらいの位置取りとしています。

3.回避

回避というタイプは、優秀な人材なのに会社の業績が悪くなったり、会社の方針についていけず、やむを得ず転職するパターンです。

このパターンで転職した人は、実は最強かもしれません。

このタイプの人が求める転職先は、安定型の企業です。

オレオレ社長の傲慢な経営についていけなくなった人とか、自分は必死に業績を上げているのに二代目ボンボン社長の放蕩経営で毎年赤字だとか。

そんな企業にいる優秀な人材は、自分の年収は最低限キープでいい。

安定して、自分の力を思い切り発揮できる会社ならどこでもいい。

自分を評価してくれる会社ならいい。

拾っていただけるだけでありがたい。

そんな謙虚さを持ち合わせている人材だからです。

転職市場には、ほとんど流出していない貴重な人材ですが、こんな人材を各企業は転職市場で探しているんです

この人は、一度会社に取り込んでしまえばなかなか辞めない

さらに転職先でもキッチリとパフォーマンスを発揮できるので、会社の中心人物になっていく。

なので最も成功しやすいパターンと言えるでしょう。

まとめ

転職の理由なんて千差万別。

ですが、転職先はパラダイスではないことは万人共通。

なのでパラダイスを求める系の人は、絶対に転職活動で失敗し、転職を繰り返すことになります。

転職の理由はコレだ!と明確になっている方が転職活動は成功しやすいのです。

金じゃ~、オイラは金が欲しいんじゃぁ~!!

というくらい、理由が明確になっている方がイイ。

逆い言えば、転職理由があれもこれもあり、定まっていないようなら今は転職の時期じゃないってことなのです。