システムエンジニアに意外と必要なの5つのスキル

システムエンジニアにとって必要なスキルは、もちろん技術力なんだけどそれ以外にもいろんな能力が必要だったりします。

こんなもん必要ないわ!と思うかもしれないけど、結果出す人たちはみんなこんなことしてるし、こんな能力の持ち主だったりするんです。

システムエンジニアに必要なスキル

フットワーク

先日部下からこんな相談を受けた。

部下「ピカタロウさん、この手順書作ってみたんだけど、どう思います?」

ピカ「うーん、オレはいいと思うけど、担当者がどう感じるかだよね?」

部下「そうなんですよね。」

ピカ「オレのイメージと担当のイメージは異なるから担当に直接聞いてみれば?」

部下「そうですね。。」

といって一向に席を立たない部下w

システムエンジニアの世界って、一人だけの力で成り立つものじゃありません

一人ですべてのシステムを担当する訳がなく、アプリチーム、インフラチーム、ネットワークチーム、DBチーム、運用チームなどいくつかのチームが担当を分担して分け合ってます。

なので、そのすべてのチームに角が立たないように穏便に仕事を進める能力も必要になってくるんです。

だからこそ、フットワークってすごく大事

ちょっとわからないことがあったら直接担当者に聞いた方が早い。

その場で解決してしまえば、一つのタスクはすぐに片付き次のタスクに動くことが出来る。

タスクが山積みになって精神的に病んでしまうということを避けられるんです。

わかんなかったら聞きに行く。

しかも今すぐ聞きに行く。

仕事できるシステムエンジニアってたいていフットワークが軽いんです

眼力

これはメヂカラではなくガンリョクと呼んでほしいです。

あえて視力にしなかったのは、視力のいいシステムエンジニアなんてほとんどいないから。

システムエンジニアの仕事をやる以上は、視力という能力とはトレードオフ。

視力は諦めなければいけません

なので視力は必要なく、大事なのは眼力(ガンリョク)です。

眼力ってなんだ?

これはディスプレイを長時間集中して見続けられる能力です

複雑なプログラムやスクリプト作成、複雑怪奇なパラメータシート作成や修正、どこまでスクロールすりゃ終わるんだっていうようなWBS。

システムエンジニアは、毎日これらと格闘しなきゃいけないんです。

1日8時間上、ひどいときは12時間以上継続してディスプレイを注視し続けられる眼力が求められるのです。

劣悪な環境の場合、14インチのノートパソコンのディスプレイで超絶横長のExcelを編集し続けなければいけない苦行を強いられます。

だからこそ、ちょっとやそっとじゃ疲労しない頑強な眼力は必須スキルです。

鈍感力

システムエンジニアは敏感ではいけません

ちょっとくらい通信が上手くいかない、ちょっとくらい処理が遅い、ちょっとくらいエラーが多い。

これくらい仕様なので仕方ないと割り切れる鈍感力が大事なんです。

以前、あるシステムに導入した処理が異様に遅いという事象がありました。

ベンチマークを調査し、ネットワークの輻輳を調べ、ベンダーに解析を依頼したが原因箇所が特定できない。

さすがに操作に影響が出る現状ではクレームもの。

このままじゃお客様に納品できないよ。

どうしようと悩んでいたら、ある事象に気が付いた。

なんかウィルス対策ソフトが処理に負荷をかけてるっぽい

なんで?この処理に関してはウィルススキャンの対象外に設定してもらったはずなのに。

てことで、ウィルスソフトの担当者に聞いてみた。

すると・・・

「あっ、ごめんスキャンの対象外にするの忘れてたよw」

とあっさりと誤りを認め、サラリと設定を変えてしまっていた。

その後、操作は実にスムーズになり、無事納品することが出来た。

このウィルスソフトの担当者のように、あっ忘れてたごめんごめん。

くらいのゆるーい鈍感力は絶対に必要

システムって必ずどこかに不具合は生じるもの。

そう思って取り組まないと、完璧を求めていたら撃沈してしまいます。

見極め力

これはメールの見極め能力を指しています。

システムエンジニアの仕事は、ほぼ大半がメールでの対応。

メールで問い合わせ、メールでスケジュールを入れ、メールで依頼をかける。

だから1日休んでメールを見ないと、仕事がドッサリたまっているなんてこともある。

メールチェックはシステムエンジニアにとって必要不可欠。

だけど、すべてのメールに対応してはいけません

自分への問い合わせや質問に関しては、極力電撃で返信してあげましょう。

誰かが困っているときに自分のメールで救われたりすれば、自分の株が上がります。

その時点でイニシアティブをとることが出来るんです。

逆に自分に都合が悪い内容のメールに関して、いきなり謝罪するようなメールを出してはいけません。

交通事故と同じで、いきなり誤ってしまうと相手のペースに持ち込まれ不利な条件での戦いになるからです。

明らかに自分とこの不具合が原因だなぁと思ったら、メールをちょっと放置するか、調査しておきます程度の返信をしておいて、最終的な返信は関係各位で作戦会議を練ってからの方が無難です

メールは見極めが大事。

すべてのメールに同じテンションで答えるのではなく、臨機応変に柔軟な対応が必要

こればかりは経験がモノをいうかもしれませんね。

ネゴり力

ネゴシエーション能力はやっぱり欠かせない

自分のところのシステムを動かすための要件が足りてなかった・・なんてことはよくある話。

そんな時、他のチームの担当者に無理を言って設定を変更してもらったり、時には再作成してもらったりという事態になってしまいます。

他のシステムの担当者からすれば無駄な工数が増えるだけなのでいい顔はしません。

だけどやってもらわないと自分のシステム前に進まないし。

となったらとにかくネゴる。

とにかくお願いする。

しつこいくらい低姿勢でメールを投げ続け、声をかけ続ける。

それくらいやればさすがに重い腰を上げてくれるものです。

システムエンジニアにとって最も重要な能力はネゴり力

逆にこれの能力だけ優れていれば、あとはなんとか乗り切れちゃうかもしれません。

まとめ

システムエンジニアの仕事って技術力だけじゃどうにもなりません。

いろんな人と調整しあいながら、みんなで一つのシステムを作り上げる。

だからこそ、卓越した技術、知識にプラスした能力が必要になってくるのです。

この能力を持ち合わせておけば、最悪の事態になっても誰かが助けてくれるもの。

助け合いの精神こそが仕事を潤滑に回せるのです