【現役SE目線】AIって結局何ができるの?ホントに人の仕事を奪うのか?

AIというキーワードは近年ますます熱くなってきているように感じます。

2016年にGoogle傘下の企業が作成したAlphaGoというソフトが、トッププロに勝つのは難しいと言われた囲碁の世界で、当時のトッププロに勝ったことが話題になりました。

このままAIが進化していったら、そう遠くない将来AIは人間の仕事奪っていく!

と危機感をあおる人もいます。

ですが、ぶっちゃけ今のAI技術ってどこまで進んでいて何ができるの?

AI自体が何なのかよくわからないのにあおられても・・・

そんな疑問を現役のシステムエンジニア目線でお伝えしてみようと思います。

ピカタロウ

あっ、とはいってもAIの専門家ではありませんので、わかる範囲を極力わかりやすい言葉で語ります。

AIのリアル

AIって何?

そもそもAIって何なのか?

ややこしい解説が必要な方はこんな難しい本を読んでください。

ここでは今のAIをザックリと3行で説明しますw

  • AIはArtificial Intelligenceの略で日本語では人工知能と呼ぶ
  • AIはコンピュータが人間の脳のように学習して予測したりすることができる
  • AIはビッグデータとかディープラーニングを活用して発展してる

コンピュータって今までは人間が組んだプログラム通りにしか動かなかったけど、大量なデータを人工知能が分析することで、次の行動を予測したりしながら動けるようになったってこと。

そんな認識でいいと思いますw

今のAIはどこまで進んでるの?

前述した囲碁のソフトは、年を追うごとに進化しているらしく、年々勝率も上がっているようです。

自動運転も自動車メーカーだけでなく、IT企業も参戦し各社競って開発を進めている状況のため、近いうちに実用化される可能性もあるかもしれません(法律さえ整えばですけど・・)。

音声認識や人間の会話を理解するソフトの開発も進み、数年先には電話のオペレータ業務はAIにとって代わるということも考えられます。

ですが、それはあくまでもごく限られた世界の話だと思ってもいいです。

現実、今のAIって人間の仕事を脅かすほどの進化はしてないと思います

その理由はこんな感じです。

AIは万能じゃない

先日、あるAIを専門に扱っている部門の方とお話をする機会がありました。

その時、たまたま大型の台風が迫っているタイミングだったので、自然と台風に関連する話になったんですね。

ピカタロウ

過去の台風のデータを分析して、AIで災害予測とかできるようにならないんですかね?

そんな質問をしたところ、AIの専門家からは「多分無理だと思います!」という答えが返ってきました。

なぜ無理なのか?

それはAIは万能じゃないからだそうです

AIにも当然ながら得意分野があり、現時点のAIでは複数の事象が絡み合うような予測は難しいんだそうです

例えば台風による被害予測をするとするのなら、適当に考えても以下のようなデータの入力が必要になります。

  • 過去の台風の進路
  • 台風の規模
  • 降雨量
  • 風速
  • 気温
  • 気圧
  • 季節
  • 河川の水位
  • ダムの水位

などなど・・・

囲碁も複雑な対局データなどが必要ではありますが、あくまでも囲碁という世界に閉じたデータの分析だけでいいんです。

ですが、台風による被害予測となると、データが膨大で複雑すぎるためAIで学習できる範囲を超えてしまっているみたいです。

台風の進路予測は、近年精度を増していますが、災害予測となるとまだまだ時間がかかるというのが現実のようです。

AIに奪われない仕事

AIが人間の仕事を奪うと言われていますが、少なくとも自分の周りにはAIにはじかれて仕事を失ったという人はいませんw

多分まだまだ今のAI技術では、人間の仕事は凌駕できないのが現状のようです。

とはいえ、AIの進化はさらに進んでいくのは間違いありませんから、AIに取って代わる仕事がでてくるのも必然な流れ。

もし、あなたが将来の仕事に不安を感じているのなら、確実にAIに奪われない仕事をすればいいんです

それは、AIを扱う側の仕事になればいいんです。

ピカタロウ

一昔前、駅の改札が自動改札機に切り替わったとき、機械を扱うわの人間にならないと将来仕事はなくなるぞ。

そう感じてITのスキルを磨きITの世界に飛び込みました。

AIも同じこと。

AIを作る側のプログラマとかシステムエンジニアになれば、AIにおびえるどころかAIの発展を願う側の人間になれるはずです。

今、AIの技術者は圧倒的に足りていません

AIを作るエンジニアになれば、確実に明るい未来が待ち構えているはずです。

10年後AIに仕事を奪われない事は税理士・社労士が一番知っている