売り手市場が終わったら就活は多分こんな状況になる【就職氷河期世代が伝える】

新型コロナウイルスの感染拡大が止まる気配を見せません。

世界中に拡散しWHOがパンデミックを宣言するほどの事態となってしまいました。

株価は暴落し、今後予測されるのは急激な景気の冷え込み

ここ数年、売り手市場だった就職・転職市場も一気に萎むことは容易に予想され、いつかのような就職氷河期が再来する可能性すら否定できません。

就職氷河期になったら就活はどうなるのか?

就職氷河期を体験したロスジェネレーション組がこの先の就活について予測してみます。

売り手市場終焉後の就活

一定以下の大学卒業生は希望している企業への入社が困難になる

景気が悪化すれば、各社求人を絞り込んでくるはずです。

となれば、当然ながら就職したい企業の人気ランキングの上位に来るような会社に応募が殺到します

ピカタロウ

不況になればなるほど学生は「安定している企業」への就職を望む傾向が強くなりますので、例年よりも益々人気企業へ応募は集中すると推測されます。

ここ数年、大手各社は採用に苦戦していましたが、一転人気企業は学生を選り好みして選べる立場に変わります。

こうなってしまったら、もはや3流大学からF欄と呼ばれる大学生に勝ち目はありません。

よほどの人材以外は、一定層の大学から人気企業の採用は決まっていきます。

名も知らない中小企業にも応募が集まる

大企業の選定からあっさりとふるい落とされた学生たちは、「社名も聞いたこともないような中小企業」へと方向転換します。

しかし、中小企業は大手よりもさらに余裕がありません。

ですので、中小企業の採用枠は極限まで絞り込まれています

ピカタロウ

氷河期時代ある大企業の子会社に面接に行ったところ、10名の採用に対して200名の面接会場が満員になってました。

しかもその面接は2日間で計5回開催されるらしく・・・

10名の採用枠に1000名近い応募者が面接を受けに来ていたのです。

中小企業でもなかなか内定をもらえず、多い人なら会社訪問は10社、20社、50社と増えていくでしょう。

こうなってくると「もう就職できるところならどこでもイイ」と自暴自棄になってきます。

就職した後の未来が危険

今は少子化社会で労働量人口が激減していますので、1990年代から2000年代当初ほど就活に困るということはないかもしれません。

ですので、マジメに就活さえしていれば、どこかしらの会社から内定をゲットできる見込みは高いと思われます。

ですが、問題はその後なんです!

売り手市場のころは、こんな会社ならすぐに辞めちゃえば済む話でした。

  • パワハラ上司がいる
  • 会社の業績がヤバい
  • 給料が安い
  • 将来性がない
  • 自分の望んでいる仕事ができない
  • 社風が気に入らない

でも、これから先はそう簡単に会社を辞められない時代になるかもしれません

ピカタロウ

就職氷河期世代は、やっとの思いで入れた会社だから、ちょっとやそっとじゃ辞めるなんてことはできませんでした。

だって会社辞めちゃったら次行くとこ探す方が難しいんだから。

こうなってしまうと、不当な条件での労働環境を受け入れなければならず、社員は疲弊していってしまうのです。

注意

ここで注意してほしいのは、安直な気持ちで「会社員だけが人生じゃない」などという言葉に影響されてしまうことです。

確かに多様化している今の時代、会社勤めしなくても高収入を稼ぐ手段はいくらでもあります。

ですが、働かずに安定した収入を稼げる人なんて一握りの存在です。

YouTuberとかブロガーなんてそんなに簡単になれるもんじゃないんです。

結局「手に職」がベストな選択肢

結局のところ、不況になっても強いのは昔も変わらず「手に職」なのです

ただし、昭和のころとは時代が変わり、すし職人とか理容師とか昔は安定していたはずの職人が、この先安定している補償はどこにもありません。

むしろ、昔ながらの職人技ではこの先生きていくのは難しい時代になっていくでしょう。

こんな時代ですが、この先も需要が伸びて仕事に困らないのはIT系のエンジニアです

特にこれから先、以下のような技術を習得しているエンジニアは、各社から奪い合いになるほどの人材になることが予測されます。

  1. AI
  2. クラウド
  3. ブロックチェーン
  4. グローバル
これからのIT業界で求められる4つの必須スキル【大手企業が求める人材を紹介】

ITエンジニアの求人は、不況になっても萎むことも考えにくく、おそらくこの先も安定した需要があるはずです。

ですので、理系の学生じゃなくてもITエンジニアとしての就職にターゲットを変更も考えてみてほしいのです。

もし、就職活動に失敗してしまったのであれば、無理にやりたくない仕事を見つけるのではなく、一度プログラマ・エンジニアとしてのスキルを積んでから就活をやり直すことも視野に入れてみてください。

ITエンジニアの仕事は、この先もしばらくなくなるどころか需要が増え続ける仕事です

新しい仕事を探すならシステムエンジニアが最強【10の理由を徹底解説】

仮にまた就職氷河期が訪れても、スキルさえ身に着けておけばなんとか乗り切れるはずです。

今から積極的にスキルを磨いて、個人の能力を高めておくことが最強の防御策なのです